インドネシア BNI(バンク・ヌガラ・インドネシア)


2012.8.14

今日の日経新聞朝刊でインドネシアの銀行の記事が出ていました。

 

「インドネシアに警戒感」という見出しで、内容を読むと、インドネシア国は外資系の銀行に対して市場開放をしているが、外国はインドネシアの銀行に対して市場開放をしていない。よって、今後は在インドネシアの外資銀行の出資比率を下げる。

 

というものです。

 

他国の銀行が自国に来て不自由を感じることなくビジネスをしているのに、自国の銀行がほかの国でビジネスをする際、いろいろな規制がかかって利益を上げることが出来なければ、確かに不公平と感じることでしょう。

 

インドネシアの外資企業の出資法に関しては知見がないため、新聞記事に対してのコメントはできないのですが、今日は少しインドネシアの銀行について記載したいと思います。

 

この記事に出ていた、インドネシアのMandiri(マンディリ)銀行は、街中でもよく見かけます。いろんな人がこの銀行の口座を持っています。しかしこの銀行が国営の銀行であるとは新聞記事を読むまでは知りませんでした。

 

私の認識ではBNIBank Negara IndonesiaNegara=国)という銀行があり、これが国営の銀行でMandiri銀行は民間銀行だと思っていました。

 

実は、弊社関連会社のPT. LINTAS JAYA ABADIの法人口座はこのBNIで開設しています。

 

ちなみに、私個人は外国人のためインドネシアでは口座開設ができません。出張時の費用に関しては、あまり現金を持ち歩きたくないので、もっぱらセブンイレブンの海外送金を利用し、事前に相棒のイカサンにある程度の金額を送金しています。

 

BNIで法人口座を開設する際、イカサンと一緒にPatiの支店に赴きました。

 

法人口座それ自体はPresiden Utama(社長)のKTP(住民票)やSIUP(登記簿謄本)、TDP(会社登録証)、NPWP(納税番号カード)があれば開設できます。

 

しかしながら、会社の事業形態が貿易業の場合は、税関に対し、銀行から発行される証明書を提出することが義務付けられています。つまりBNIが税関に対して「PT. LINTAS JAYA ABADIは事実上存在する会社で、口座開設に関する全ての書類をBNIは確認しています。」という内容の書類を銀行が発行し、それを税関に提出します。

 

 

これは何かというと、BNIの担当者の話によると税関は貿易業者の金銭処理をチェックするとのことでした。オンラインでモニターできるという話をBNI担当者はしていましたが、これは本当かどうかわかりません。

 

 

ただし、たとえばコーヒー豆を購入するため、日本から送金した金額と、インドネシアから出荷する際のインボイスの金額が異なっていれば当然問題になり、税関はここら辺をかなり厳密にチェックするようです。

 

 

 

いずれ貿易ライセンス取得のもろもろの話をブログ上で公開したいと思いますが、インドネシアのこの役所関係の処理には結構気を使います。

 

 

 

これはもちろん税務署も同じで、かなり厳しくチェックされます。聞いた話によりますと、以前は税務署、税関は学生のあこがれの職業、つまり金持ちへの近道とみられていたようですが、今は昔ほどおおっぴらにはまずいことはできないとのことでした。

 

 

 

インドネシアにわたる前、自分の個人口座を持つことが出来る方法に関していろいろ調べましたが、結論としては、KITAS(外国人住民登録)が無いと不可能ということになります。

 

 

 

たまたまBNI銀行の担当者がイカサンの知り合いでいろいろ話を聞くことが出来たのですが、私の保有しているビジネスビザ(1年間有効。ただし1回の滞在日数は60日以内)や、KITAS以外のその他のビザではやはりダメでした。

 

 

 

また、インドネシア国内で日本円をインドネシアルピアに交換する際は、市中の銀行での両替はお得ではないと思います。

 

 

 

2011年2月頃、BNIで両替をしようとしたのですが、両替所は銀行の敷地の奥の掘っ立て小屋のようなところにあり、決められた「本日のレート」ではなく、ネゴで決まります。

 

 

 

大手の銀行で両替する際でもこんな感じです。

 

 

 

当時確かBNIで両替しようとしたところ、1円=Rp102くらいでした。安いと感じたので、ここでは両替せず、その直後に出張で行ったジャカルタ近郊のBekasiの街中の両替商で、1円=Rp108くらいで交換しました。

 

 

 

ここら辺はいろいろなブログ等で情報を事前にチェックしておきたいものです。

 

 

 

 

 

2012年8月14日(つまり本日)、セブンイレブンの海外送金を利用し、インドネシアに送金した場合、手数料は除いて、レートは1円=約Rp116。

 

 

 

1年半前から比べると、円はだいぶ高くなっています。

 

 

ちょうどいい写真がありませんでしたので、本日の写真は中部ジャワ州Soloの街中を車中から写したものになります。

 

 

 

 

 

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Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]

 

Koki