インドネシアの損害保険


2012.8.07

今日の日経新聞にインドネシアに関する記事が2つ出ていました。

その一つは46月期のGDP伸び率が6.4%であったことです。二つ目は企業面に出ていた「逆輸入車伸びる」というサブタイトルの中に、「インドネシアから輸入するトラックの販売が好調で前年同月比59.1%(トヨタ自動車7月)」という記事がありました。

 

実はインドネシア国内で生産される車やバイクはほぼ100%国内消費用と思いこんでいましたが、この記事を読み輸出も行われていることを知りました。

 

インドネシア、中部ジャワ州の道路を見ていますと日本メーカーのトラックをかなり多く見ることができます。ちなみにバスでメジャーなのはメルセデス・ベンツです。

 

そしてさらに多く見かけるのが故障のため道路わきで動かなくなっているトラックです。特にトレーラーの連結部分が折れてしまって立ち往生する場面にも頻繁に出くわします。

 

あえてここでは写真等はリンクしませんが、Googleの検索でTruk(トラック) Kecelakaan(事故)と入力すれば多くの画像が出てきます。

 

事故の原因ははいろいろあると思いますが、先日のブログで書きました、道路の陥没も主な原因の一つではないかと思われます。陥没をよけようとしてよけきれなかった、夜間陥没に気が付かず、もろに陥没にはまった等です。

 

そしてもう一つ理由があるとすればそれは、インドネシア人は運転が荒い人が結構多いということです。さらに言うと、「先を急ぎ過ぎる」人が多いというほうが近いかもしれません。

 

インドネシアでは信号の待ち時間秒数が信号機で表示されますが、信号待ちをしていると、我先に前に出ようとし、信号が赤の状態でも「早く行け」とクラクションを鳴らす人も結構います。

 

そのため、上記のような原因から交通事故はかなり頻繁に発生しています。車やバイクの故障くらいで済めばいいのですが、中には痛ましい死亡事故につながるケースもあります。

 

実は一年ほど前、相棒のイカサンのワイフの従姉妹も残念ながら交通事故で亡くなりました。幹線道路をバイクで走行中、転倒し後続の車に轢かれてしまったとのことです。

 

現地の新聞でも「乱暴な運転はやめよう」との記事が頻繁に出ており、場合によってはバスやトラックの所有会社が名指しで一般市民から「乱暴運転をしていた」と投稿されています。

 

私自身、PatiからSemarangに移動する場合、レンタカーを利用します。たまたま私の借家の隣に住んでいるオーナーの息子さんがオーナーの隣に住んでおり(つまり私の借家の隣の隣)、彼がレンタカーのビジネスをしているので、空いていればすぐに借りることが出来ます。

 

一番最初に彼に尋ねたのは保険のことでした。これだけ荒い運転の人が多く、道もよくないので事故があった場合のために保険をかけておくべきと考えたのであります。

 

ところがオーナーの息子曰く「かけないし、かけたことも無い。保険を売ってる場所も無い。」とのこと。

 

!! と思ってイカサンに聞いてみるも、答は同じような感じです。中部ジャワ州では事故に備えて保険を掛けるという考え自体が皆無です。

 

もちろん生命保険も同じです。イカサンは「保険」という概念は理解していましたが、実際に「保険を掛ける」という行動にはほとんど関心を示しませんでした。

日本であれば、生保であれ損害保険であれ、保険を販売している場所は結構あります。

 

しかし中部ジャワ州では保険を販売している場所を見つけることができず、今のところ加入する術がないというのが現状です。

 

以前このブログで、味の素やヤクルト、ポカリスウェットのことを書きました。もともとインドネシアにはないものを、今やインドネシアでは誰でもが知っているというレベルまで浸透させることに成功した先駆者の苦労は相当のものであったのだと思います。

 

ひょっとしたら保険に関しても今、私や中部ジャワ州のインドネシア人の知らないところで徐々にインドネシアに浸透しつつあるとすれば、それは大変すばらしいことだと思います。

 

レンタカーを借りる時はたいていイカサンの部下のGyanto(ギアント)が運転をしてくれるのですが、いつも彼には「安全運転でよろしく!!」と念を押しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左がGyantoです。弊社のKopi Luwakの製造主任でもあります。

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Sampai Jumpa Lagi,
Koki