インドネシア 輸入ライセンスAPI-U 続報


2012.12.11

今日は早速本題に入りたいと思います。少し前にこちらで記載しましたインドネシアの輸入ライセンスAPI-Uの続報です。

 

 

API-U(Angka Pengenal Impor-Umum=商業用輸入ライセンス)の法律改正についてですが、本日弊社、LJA インドネシアが取引をしている乙仲業者から連絡があり、2012年12月31日で既存のAPI-Uが使用できなくなると連絡が参りました。弊社のライセンスが切れるのは2013年3月の為、乙仲業者には次回更新時までは既存のライセンスが使用できるのでは?と確認を依頼していたのですが、やはりダメとのことでした。

 

弊社は現在までこのライセンスでバイクの部品を輸入していたのですが、今回の法改正により2013年1月以降は特定の品目を申請して輸入ライセンスを取得することになります。バイクの部品の在庫はまだあるためしばらく輸入することは無いのですが、次回輸入時には新たに輸入ライセンスを取り直すことになります。

 

現段階では、衣類や電気製品などのある特定品目ではAPI-U以外でNPIK(Nomor Pengenal Impor Khusus=特定品目輸入認定番号)というライセンスが必要になりますが、イメージとしてはAPI-Uがなくなり、すべての品目にNPIKの取得が義務付けられたようなものになるのかと思います。

 

つまり、1社=1品目(分野)ということになります。

 

ところでこの問題、おそらくインドネシアの貿易に携わっておられる皆様の多くがもうご承知かとは思いますが、こちらのジェトロの情報を要約すると「輸出者と輸入者の特別な関係が認められれば複数分野の輸入が認められる」ということなのですが、問題はこの情報にあります、「インドネシア在外公館の官吏が認証した特別な関係の証明書」とはどのようなものか?になると思います。

 

この点も弊社の乙仲業者に確認をしているのですが、彼らもこの情報の存在は知ってはいるものの、「インドネシア在外公館の官吏が認証した特別な関係の証明書」がどのようなものなのかは良くわかっていません。

 

実は以前似たようなことがありました。今回のごたごたはインドネシアへの「輸入」ですが、私が経験したものはインドネシアからコーヒーを「輸出」する手続きに関してでした。

 

インドネシアはご存じの通りコーヒーの一大生産地です。かなりの生豆が生産されてはいるものの、輸出に関してはSPEKという特別なコーヒー生豆輸出のライセンスが必要になります。このライセンスが無い限りはいくら膨大な供給量を確保しようともインドネシアから輸出は出来ません。この法律、まったく理解に苦しむ法律なのですが、ほんの1,2年前までは普通の企業がこのコーヒー生豆輸出ライセンスを取得することは出来ませんでした。

 

しかしながらコーヒー生豆輸出が一部の輸出業者だけの特権とされていることに、インドネシアのコーヒー生豆供給者たちの不満が爆発し、デモ騒ぎに至りついに一般にもインドネシア政府(商業省)が輸出ライセンスを開放したといういきさつがあります。

 

ところがいざ、コーヒー生豆を輸出してもOKという法律が施行されたものの「どうやってライセンスを取得していいのか」がよくわからないのです。法律ではSPEKを取ればよいと記載があるのですが、「どこに行けばよいか、申請にはどんなものが必要なのか」が記載されておらず、多くの供給者がなす術無しの状態であります。

 

弊社が運よくSPEKを取得できたのも、実は乙仲業者がたまたまSPEK取得の実績があった為というだけのことなのです。

 

つまりは上記の「インドネシア在外公館の官吏が認証した特別な関係の証明書」を取得する方法についても、実績がある乙仲業者に取得を依頼するしかないのかな?という気がしています。

 

・・・・と記載はしたものの、この仕事はおそらくインドネシアの乙仲業者がハンドリングすることは出来ないと思い直しました。彼らからすれば「それは日本(つまり輸出者)で確認して・・・・」という話になってしまうでしょう。

 

日本にこういうことをハンドリングしていただける会社があればよいのですが・・・・。

 

Panjunanの事務所兼自宅で、優雅に弊社で精製しているコピルアックとドリアンを楽しむ私ですが、この頃はコーヒー輸出ライセンスが取得できる、できないのドタバタでちょうど大変な時期だったのであります。

 

Sampai Jumpa Lagi,

Koki