2012.8.02
のっけから大げさなタイトルで恐縮です。
昔、30年位前の記憶ですと、「東京」と言えば渋滞というイメージがあったような記憶があります。
最近車で移動することはほとんどないのですが、それでも以前と比べると、日本では渋滞はかなり減っているという気がしています。もともと渋滞の原因というのは、「交通量が多い割に信号が多い、車線が少ない」といった何らかの構造上の問題があったと思います。
以前渋滞のメッカであった「原宿の交差点」も今では立体交差にしたことにより渋滞はほとんどなくなりました。
*すいません、「原宿の交差点」は神奈川県民の方しかご存じないかもしれませんが、一昔前まで、ラジオの道路渋滞情報ではほぼ毎日必ずアナウンスされていた渋滞スポットです。
ところで今日のブログはインドネシアの交通渋滞に関してです。
実は首都のジャカルタに滞在することはほとんどなく、合計滞在日数はたぶん2週間くらいだと思います。
何度か友人の車やタクシーで都心を車で走ったことはあるのですが、早朝と夜は渋滞はあまりないという印象です。ただし、昼間の渋滞はかなりのもので、7~8㎞の距離を行くのに2時間近くかかったこともあります。
ジャカルタの渋滞で感じたことは、車線が3、4車線、あるにもかかわらずバイクや車の量があまりにも多いのではないかと感じました。特にバイクが多いため車がブレーキを踏む回数も多くなり、それも渋滞の原因になっていると思います。
もちろん昔の日本のような「道路の構造上の問題」もあるのかもしれませんが、そこらへんはよくわかりませんでした。
以前タイでも同じような経験をしたことがあるのですが、ジャカルタの渋滞のほうが酷いと感じられました。
ところで目を中部ジャワに移してみます。
弊社の拠点があるPatiは中部ジャワの州都Semarangから東に90㎞位の場所に位置します。サトウキビ畑や田んぼ、海などが広がる自然豊かな場所。簡単に言ってしまうと田舎なのですが、メインの交通手段はバイクか車になります。電車はなく、近距離の路線バスはありません。
ですので、たとえばSemarangまで行こうとすると必ずバイクか車です。西に向かう幹線道路は実は1本しかありません。つまり、Pati→Semarangまでの間にいろいろな町から人々はこの幹線道路に流入してきます。
もちろんSemarangに行く前に退出する場合もあります。
ここまで書くと渋滞の原因は「交通量に対して道路が少なすぎ」と皆様思われるかもしれません。確かにこれは原因の一つではあります。
しかしながら本当の原因は「道路の質」です。
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この写真、あまりよくわからないかと思いますが、道路を工事した跡が左真ん中あたりにあることが何となくお分かりになるかと思います。
この辺りのサイトが結構わかりやすいです。
つまり道路の至る所に大きな穴が開いているわけです。たぶん日本では絶対にお目にかかることがない光景だと思います。
こういった穴に車が入ってしまうと、場合によっては穴から出てくることが出来ないこともありますので、ドライバーはこの穴を避けて走ります。当たり前ですが・・・・。
しかもそれを車線の右側、左側、対向車線同士でやるわけです。「穴をよけよう!!」と。
もうお分かりかと思います。
つまり収拾がつかなくなるのです。昼も、夜も。
たぶんジャカルタにせよ、中部ジャワにせよ渋滞による経済損失はかなりのものではないかと思います。
いま、Semarang~Patiの幹線道路では穴埋め工事が急ピッチで進められ、また道路の拡張工事もいろいろなところで行われています。
そこでよく見る日本製の重機はとても頼もしく見えます。
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Sampai Jumpa Lagi!!
Koki