2012.9.20
今日の日経新聞は久々にインドネシアの記事がいくつか載っていました。
その中で面白かったのはメーカー別のシェアーです。インドネシアの新車販売台数は2011年で約90万台。ちなみに日本は約420万台。
この記事ではトヨタとダイハツが共同で、日本円で100万を切る小型車を年内にも生産開始するというものでした。イメージとしてはおそらくトヨタ ヴィッツのような感じだと思います。
インドネシアでメジャーな車はトヨタのAvanzaです。中部ジャワでもよくこの車を見かけることはありますが、たいがいお金持ちが乗る車です。
新車市場もこういった小型車の投入も増え、活発になってくるのだと思います。
では中古車市場はどうかというと、いわゆるディーラー系の中古車店やチェーン店系の中古車店といったものはおそらくないのではないかと思います。少なくとも中部ジャワではまだ見たことがありません。
もし中古車を購入しようとすると、新聞の「中古車売ります」の記事、もしくは人づてを頼りにします。もしくは「この車売りたいです 携帯番号xxxxx」といった張り紙をして走っている車もよく見かけますので、直接こういった張り紙のオーナーと直接交渉することになります。
ところでこの中古車ですが、海外からのインドネシアに渡ってきた中古車というのは市場には出回っていません。なぜかというと、インドネシアは法律で中古車の輸入が禁止されているからです。
これは自国の製造業を保護するためには当然の措置といえます。インドネシアの車の価格は日本と同等の水準です。つまりヴィッツが100万円とすれば、インドネシアで製造している同等の機種もRp100.000.000(日本円で約100万円)くらいです。
インドネシアは日本より物価水準が格段に安いため、新車価格が日本と同等レベルとすると、相対的に日本と比較し価格は高くなるため、消費者にとっては容易に手が出せる買い物ではないわけです。
そんな中で安い中古車が輸入されて来れば当然新車を購入する人は激減するでしょう。
そういうわけで中古車の輸入は禁止されています。以前日系の乙仲業者の方の話していた時もそんな話になり、「中古車を日本から輸出したいとの話はよくあるが、絶対無理。」とのことでした。
ところが、身近なPatiで2台の日本車にお目にかかる機会がありました。1台はトヨタのハリアー。もう一台は日産のエルグランドです。
ハリアーはインドネシアでは製造していないと思うのですが、これが輸入されたのかどうか、中古車なのかよくわかりませんでした。ただ、価格はRp700.000.000(日本円で約700万円)したと言っていました。
もう一つのエルグランドですが、これは明らかに日本から輸入された中古車です。なぜかというと、中を見せてもらったところ操作パネルはすべて日本語。おまけにカーナビのラジオ表示もFM○○(○○のところは県名)が出るではありませんか!!
二人に共通するのは、家が豪邸であること。お手伝いさんの動きがやたら機敏であること。そして警察のお偉いさんであることでした。
現地新聞のJawa Posには「苦情欄」があります。
「○○村の西にあるM.r.××家具店の前の道の穴を埋めてほしい」とか、「○○という店の前にバイクを止めていたらバイクが盗まれた。おそらく整理係と泥棒が結託してるのではないか」という類のものです。
先般その中で「夜、ガソリンスタンドから出たところで警官に因縁を付けられRp50.000(500円)巻き上げられた」という記事がありました。
数百万円もする輸入禁制の中古自動車を所有する警察官。かたや無辜の市民から数百円を巻き上げる警察官。
次回、エルグランドの警察官のことをブログに書いてみたいと思います。
Panjunanの大家さんが飼っているニワトリに子供が生まれました。色は染めているわけではなく自然の色です。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki