2012.8.31
インドネシアで最も危険な運転をするのはバスかトラックと言われています。
特に私が感じるのはバスです。たぶん1分間に30秒くらいはクラクションを鳴らしているのではないかと思われるくらい、鳴らしっぱなしで、またクラクションの音もひときわ甲高く設定しています。
ジャカルタ~Patiまでの700㎞くらいの長距離バスに乗ったことがあるのですが、乱暴極まりない運転と、車内のDangdut(ダンドゥッ=インドネシア版、演歌とロックが混ざったような音楽)があまりにもうるさいのでもう2度と乗りたくないと思っています。
インドネシア人の運転の特徴はとにかく人よりも前に行きたがる、という習性があるようで、前に走っている車をとにかく! 是が非でも!! 抜きたがります。特にバスとトラックは車体が大きいため、怖いもの知らずで、まったく遠慮しません。
彼らの運転には気を付けたいものです。
ところで、よく日本では「運転に人格が現れる」と言いますが、多くのインドネシア人(中部ジャワの人々)を見ていますと、それはあまりあてはまらないような気がしています。
ちなみに、「中部ジャワの人々」と書きましたが、なぜかというと、インドネシアは地域によって人々の性格が全く異なると言われています。
ジャワ島の人々の性格は非常に穏やかと聞いていますが、そのジャワ島の中でもピンポイントで「この地域の人々の性格はかなりきつい」という場合もあるそうです。
一般的にはスマトラ島やスラウェシ島などはかなり気性が荒く、一度火がついてしまうともう手が付けられない。と聞いています。
先日Jawa Posという地方紙に「コソ泥」の話が出ていましたので、ブログに書いてみたいと思います。
この写真は弊社のKopi Luwakの精製所がある敷地から撮影した写真ですが、真ん中にバイクが止まっています。
よく見るとバイクのすぐ右に小さな小屋があるのですが、おわかりになりますでしょうか(写真が小さくて恐縮です)?
おおよそ2坪くらいのスペースで、主に村の入り口などでちらほら見かけます。たいていはこの小屋の中で誰かが昼寝をしていたり、チェスやマンカラをやって遊んでいます。子供がこの小屋に入っていることもありますが、たいていは大人が暇そうに昼寝をしています。
パッと見、単なる昼寝小屋にしか見えませんが、気を付けているお結構こういった小屋はいろんな村の至る所で見ることが出来ます。
ある日相棒のイカサンに「この小屋は昼寝をするための小屋なのか?」と尋ねたところ、曰く「昼寝をしているのはただ単に人が暇で眠いだけであり、昼寝用の小屋ではない」とのこと。
実はこの小屋、きちんとした役割があり、当番制で基本的に誰かが常駐しているそうです。
何か? というと、この小屋は「泥棒対策の見張り小屋」なのです。
例えば、村では見かけない初顔の人が通りかかった時に、小屋にいる在番者が「どこへ行きますか? 案内しましょうか?」など声をかけます。
そういえば私も以前、Luboyo村に住んでいた時、「Boss! Mau ke mana? (ボス! どちらへ行きますか?)」と声をかけられたことがあります。
もちろん私のような、誰がどう見ても明らかな、目立ちまくりの異邦人が盗みをするはずもなく、その時は単なる在番者の好奇心で声をかけたのかと思いますが、小屋に誰かがいれば泥棒の牽制には少しは役に立つのかと思います。
もっとも、在番者が昼寝をしていれば「意味ないじゃん!?」ということになるのですが、まあ、それもインドネシアならでは。良しとしましょう。
それで・・・・。仮に誰かが村で盗みをはたらき、運悪く見つかってしまったらどうなるのか?
次回は不運なコソ泥の運命に関してお知らせします。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki