インドネシア 交通事故の加害者


2012.8.03

インドネシアの名物料理でSambal(サンバル)というものがあります。

これは唐辛子を材料にして作られた食べ物で、肉や魚料理につけるものです。イメージとしては柚子胡椒のような感じですが、直接ご飯につけて食べることもあります。

 

各家庭でそれぞれのSambalの味があり、Patiの友人宅で食事をごちそうになるときはいつもこのSambalをとても楽しみにしています。

 

インドネシアに来た当初、このSambalになかなかなじむことが出来ず、「なぜインドネシア人はこれを好んで食べるのだろう?」といつも不思議に思っていましたが、慣れてくると病みつきになる不思議な味です。

 

しばらく食べていない為、ついに先日自分で作ろうと思い立ちり、台所で一人ゴリゴリと作ってみたのですが・・・・、我ながら上出来!!

 

いまも冷蔵庫の中で待機中です。

 

このSambalですが、外食をする際にも料理の付け合せとしてついてくることがあります。

 

 

 

 

 
この写真はWarung(ワルン)と呼ばれる食べ物の屋台です。早朝から夜遅くまで街中にはこういったWarungがいくつもあります。

 

 

私自身も週に何度もWarungで食事をし、お気に入りのWarungもいくつかできるようになりました。

 

ところで、前回の続きで、中部ジャワの交通事情に関して。今日は事故の話です。

 

ある日、相棒のイカサンとSemarang近郊のWarungで昼食をとっていました。そこにたまたま一人の男性が入ってきて我々のそばに座りました。

 

どうやらこの男性、我々に興味があるらしく「Permisi(ちょっといいですか?)」と言って話しかけてきました。

 

彼はこの近所に住んでいる軍人で、今日はたまたま非番でこのWarungに来ていたそうです。私が日本人ではないかと思って声をかけたとのことでした。

 

彼の話を要約すると、この軍人は数年前にこのWarungの近所で日本人を助けたことがあるとのこと。どうやら日本人が運転する車が、地元のバイクと接触事故を起こしたそうです。加害者は日本人の車、被害者は地元のバイク。

 

こういった場合、通常日本ですと警察を呼びますが、中部ジャワでは絶対に警察は呼ばないそうです。なぜかというと、仲裁に入った警察に多額のお金を渡さなければならないからだそうです。加害者、被害者共に。

 

当然そのお金は公金として処理されるのではなく、警官のポケットマネーになります。

 

そのため、「その場で加害者、被害者が金銭交渉をする」が基本だそうです。

 

この場合、すんなり交渉に入ることが出来れば問題はないのですが、たいてい激高した被害者と、その事故を目撃していた近所の住民や歩行者が、寄ってたかって殴る蹴るの暴行を加害者に加えるそうです。

 

寄ってたかって?? 

 

被害者が加害者とトラブルになるのはわかりますが、周りの人々も一緒になって暴行を加える??

 

Warungの軍人曰く、日本人が大勢の人に取り囲まれて、まさにこれから暴行が始まろうとするところを、仲裁してあげた。とのことでした。

 

軍人にお礼を言い、Warungを出た後、イカサンに「なぜみんなで暴行するのか?」と聞いたところ、「もうこればかりはこちらの人間の性質、習慣としか言いようがない」とのこと。

 

実はイカサンも以前危ない目にあったことがあるそうです。

 

ある日、Pati中心から離れた村をバイクで走っていた時に、急に子供が村道から飛び出してきて、それをよけたイカサンが民家の壁に激突し転倒したところ、村人がわわわらとやってきて暴行を加えようとしたとのことでした。

 

彼は間一髪、隙を見て逃げることが出来たのですが、もうこのような状況になると興奮した村人たちを止めることはほぼ不可能なようです。

 

イカサンの話によると、たぶん自分の村で同じことが起こってもこのような目には絶対に合わないとのこと。
[full][/full]
[full]つまり「よそ者が村で騒ぎを起こす」ことをものすごく彼らは嫌うそうです。[/full]

 

私自身、Panjunanではよそ者のため、身が引き締まる話でした。

 

Sampai Jumpa Lagi, [full]Koki[/full]