2012.9.04
昨日、インドネシアと中国に関するブログを書きながら、ふと、インドネシアとアメリカの関係はどのようなものなのだろう?と気になり、今日のブログを書いてみました。
インドネシアで貿易業務を行っていると、アセアン諸国、特にタイとシンガポールは頻繁に名前が出てきます。タイからは、部品、果物等がインドネシアに多く輸入されています。
シンガポールは、製造業、農業としてはインドネシアにとってあまりメジャーではないのですが、シンガポールは原則、関税を無税に設定しているため、中部ジャワ州の港でありますSemarangで通関を切る場合は、たいていシンガポール経由で荷物を送ります。
おそらく貿易業務に関係のない方は、あまりピンとこないかもしれませんが、外国からインドネシアに物品を輸入する際に、「どの港で通関を切るか」が重要になるケースがあります。
ここら辺はフォワダー(乙仲業者)の腕の見せ所でもあり、「いかに安全に通関できるか」が彼らのノウハウになります。また、そういったノウハウを持ったフォワダーと取引できることが弊社のようなインドネシアの貿易会社の重要ポイントでもあります。
ところで、アメリカですが、インドネシア国内、特に中部ジャワ州で「アメリカの物」というものがあまり見当たりません。もちろんパソコンやスマフォといった世界規模の技術は別ですが、いわゆるMade in Americaの製品を見たことはありません。
いったいインドネシアとアメリカの関係を貿易という視点から見たらどのようなものか?と気になり、インターネットで調べてみると意外なことがわかりました。
最初に予想したのは、「ほとんど貿易の交流が無い」でした。インドネシアもアメリカも資源国で、しかも豊富な穀物供給体制を持っています。電化製品は両国とも中国、韓国から輸入している。といった感じです。
両国で貿易関係があるとしたら、インドネシアから木材、ゴムをアメリカへ輸出する。アメリカからインフラ関連(主に電力関係)の輸出をする。といったイメージでした。
それ以外あまりピンとくるものがなかったのです。
ところが、この農林水産省の資料P94を見てみますと以外にもインドネシアにとってアメリカは輸出先としては中国についで3位、輸入先としては日本に次いで4位の地位を占めています。
逆にアメリカからすると、インドネシアは輸出入ともどれくらいの位置にいるのか資料がなくよくわからなかったのですが、下記のような資料を発見しました。
この資料、出所がウォールストリートジャーナルのブログとなっているのですが、結構面白いです。これによるとインドネシアは上位20位以内には入っていないようです。
インドネシアがアメリカに輸出しているもの
アメリカがインドネシアに輸出しているもの
*Jetro資料にあったのですが、リンクを張ることが出来ませんでした
これを見ると、アメリカからインドネシアに輸出しているのは大豆がトップでした(意外)。
また、インドネシアからアメリカに輸出しているのは天然ゴムでした(何となく予想通り)。
ちなみに、私が予想したインフラに関係する輸出品目は該当する品目がなかったのですが、おそらく相当低いのではないかと思われます。
ちなみに、インドネシアの「大豆」に関して面白い記事がありました。「アメリカ大豆協会」のWebを参考にしたのですが、真ん中らへんに「インドネシアの大豆需要の80~90%をアメリカが供給している・・・・。」とあります。
もしこの記事の通りであれば、インドネシアとアメリカは切っても切れない縁ということになります。
というのも、インドネシアの主要おかずであるTempe(テンペ)は大豆からできているからであります。
これはとても意外でした。
実はインドネシアは大豆の輸出国であると疑うことはありませんでした。ひょっとしたら当のインドネシア人自身もこの事実には気が付いていないかもしれません。
この写真、茶色いものが乾燥テンペ。近所のWarungで購入しました。右の濃い茶色は、弊社のKopi Luwakです。
果たしてテンペとコピルアックの相性は!?
(続きは今準備中のコピルアックのブログでいずれご案内いたします。)
Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]
Koki