2012.7.19
ところで、知人から「Patiを日本に例えるとどこら辺?」と聞かれることがよくあります。これは非常に難しい質問なのですが、あえて雰囲気で申し上げると何となく「岐阜県」という感じがします。
東京=ジャカルタ、
名古屋=中部ジャワ州の州都のSemarang(スマラン)
と強引にあてはめてみると、
岐阜=Patiが何となくすっきりするのであります。
パティ=ギフ 響きが何となく似ていませんか?
失礼いたしました。
前回のToko Kecilの話の続きをしたいと思います。
なぜToko Kecilが存在しているのか?
どうして一般市民がToko
Kecilに行く必要があるのか?
というと下記の理由になると思います。
1. Pasar(市場)には遠くて行くことができない。
インドネシアの基本的な移動手段はバイクです。日本のような電車網は全くと言っていいほど地方都市では 存在せず、バスはあまりあてになりません。Pasarまで行く手段が非常に限られているのです。
2. Pasarの基本機能は問屋。
Pasar内の各店舗でも小売りはしています。しかしPasarの主な機能は問屋です。そのため1個、2個の買い物の場合、結局はToko Kecilで購入するのとほぼ同じ価格で購入することになってしまいます。
3.日本のようなスーパーが地方都市にはほとんど存在しない。
日本に住んでいると、ほんとに地下鉄やバスの利便性を痛感します。日本のインフラはもう充分すごいです。
それでは村人の生活に密着したToko Kecilですが、いったいどこから商品を仕入れるのかというと、大きく分けて2通りあります。
1. メーカーのDistribusi(ディストリビュシ=配達人)が持ってきてくれる。
2. Pasarに買いに行く。
つまり、かなり乱暴ではありますが、ざっくり結論を申し上げると下記のようになるかと思います。
「インドネシアの消費者に一般日常品を販売し、2億4千万の国民に広く自社製品を展開したいと思ったら、Toko Kecilにその商品を取り扱ってもらうのが最も理想的。そして、Toko Kecilに製品を置いてもらおうとすると、1.か2.の方法がメインとなる。」
ということです。
上記以外にもいくつかToko Kecilが製品を仕入れるルートはあるのですが、基本はこの2つになります。
1.のDistribusiについて少し触れてみたいと思います。Pasarは別の機会でお話ししたいと思います。
Distribusiのトラックの写真がありませんでしたので、こちらのリンクをご参照ください。これは市民の日常品には決して欠かすことのできない小型のプロパンガスです。
もちろん都市ガスなどはありません。一般的にこちらでは、煮炊きは「かまど」か小型プロパンガスを利用します。
ちなみに、この写真は「かまど」でコーヒー豆をローストする修行をしている私の写真です。たいていこのようなかまどが一家に一つあります(Distribusiとは関係ありません)。
以前私が住んでいたLuboyo村のToko Kecilでは、例えばインスタントラーメンはDistribusiが商品を運んでいました。週に確か2~3回配達に来ていました。インスタントラーメンのパッケージ印刷がされた小型のトラックが目印で、よく他のToko Kecilの前にも止まっています。
と、簡単に書きましたが、これはよく考えてみれば非常~~に驚くべきことです!!
と言いますのも一見Toko Kecilの前で良く見かけるDistribusiのトラックですが、ではToko Kecilがいったいどれくらいあるのかを考えるとよくわかります。
たぶん誰もToko Kecilがインドネシアにどれくらいあるかを数えることは不可能です。もちろんToko Kecilに営業許可などは存在しません。
次回は私の体感値、Toko Kecilってどれくらいあるの? Distribusiって?をお届けいたします。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki