2012.7.20
第四回目のブログになります。いつもご覧いただいている皆様、ありがとうございます。
[full]インドネシアに滞在し、ビジネスを始めて間もない頃、「この広大なマーケットにどうやったら自社製品を効率的、効果的に売り込むことができるのだろうか?」と考えていました。[/full]
ひょっとしたら、このブログをご覧いただいている方でも同じ興味をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実はインドネシア滞在中の初期に、バイクの部品ではない、ある別の製品の製造、販売をしていたことがありました。Pasarに自社の店を出そうとしたり、Distribusiを募集して少しずつその製品を販売しようとしたことがあったのですが、採算の見込みが立たずその事業は途中でやめることにいたしました。
[full]この写真はPatiの市街から少し離れたところにあるRuntingというPasarで撮影した写真です。結局Distribusiは使わず、しばらくの間、その自社製品が詰まったバッグを担ぎ、Pati近郊の都市のPasarで私とインドネシア人のスタッフが手売りしていました。[/full]
私の腰につけたバッグの中に、Pasarのお客様やPasarの中にある店から頂いたお金がぎっしり詰まっています。
冒頭の自問「効率的、効果的な方法は?」に関する私なりの答えは・・・・、
[full] 「そのようなものはおそらく存在しない」です。[/full]
そう考えるきっかけになったのがこの写真の「Pasar売り込み」作戦とToko Kecilでの普段の買い物でした。
インドネシアの市場で活躍している「Buatan Jepang(ブアタン・ジュパン=メイドイン・ジャパン)」は、まさに市民の一般生活に浸透しています。
もちろん現地の雇用にも貢献していますので、様々な面からこういったパイオニアである日本企業は今ではなくてはならない存在であると断言できます。
ここまでのビジネスを作り上げた日本人のすごさを痛感します。
[full]それでは前回の話の続きを・・・・。 Toko Kecilってどれくらいあるの? です。[/full]
[full]私の体感値で恐縮ではございますが、下記のようになるかと思います。[/full]
以前住んでいたLuboyo村と、今借家があるPanjunan村の経験値から、おおよそ50~100世帯に1件、Toko Kecilが存在するという感じです。仮に100世帯に一店舗Toko Kecilが存在するとしましょう。
1世帯当たりの人口を仮に5人としてみます。すなわち500人あたり1軒のToko Kecilが存在します。インドネシアの人口をおおよそ2億4千万人とした場合、2億4千万/500=480,000 つまり480,000軒のToko Kecilが存在することになります。
この数字、ちょっと想像ができず比較対象が必要だったため、日本全国のコンビニ数を見たところ、セブンイレブン、ローソン等のコンビニが約45,000店舗、日本国内に存在するようです。
インドネシアのToko Kecil=48万軒
日本のコンビニ数 =4.5万店舗
日本のコンビニ数の10倍以上!?
[full]何がすごいかというと、Toko Kecilの数もさることながら、ここまで運んでくるインスタントラーメンのDistribusiですよ。[/full]
もちろんプロパンガスのDistribusiもそうです。
[full]普段なにげによく見かける気にも留めないラーメントラックも、この最終ユーザーにいちばん近い入口で、星の数ほどあるToko Kecil、まで直接配達しているというのがちょっと想像を絶しています。[/full]
そこで一つ疑問に思うことがあるのです。
[full]なんで問屋機能を持つPasarに販売しないの? ということです。このDistribusi、なんという非効率さ!![/full]
それこそPasarに商品を卸しToko Kecilに買ってもらう=「効率的、効果的」な方法になるはずです。確かにそうなのです。絶対にそのはずなのですが・・・・。
次回、私がインドネシアで感じたことをもとに、この件につきましてブログを書いてまいりたいと思います。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki