インドネシア東芝のテレビとアザーン


2012.8.16

日経新聞にインドネシアに関する記事が今日はいくつか出ていました。

 

「インドネシア人介護福祉士の活躍」、「自動車販売好調」、「東芝のインドネシアでのテレビ展開」です。

 

それぞれの記事に対してコメントを書きたいのですが、今日のブログでは「東芝のインドネシアでのテレビ展開」に関して記載したいと思います。

 

中部ジャワ州のPatiではいくつかのビジネスが伸びていますが、その一つが家電です。Patiには1軒だけ家電製品店があります。売り場面積は有楽町のビッグカメラ1フロアーの半分くらいの広さです。

 

その横に同じくらいの大きさの倉庫が2軒ほどあり、家電メーカーのトラックがいつも数台止まっています。

 

店内を見ると実はテレビの売り場面積は非常に小さく、冷蔵庫、洗濯機が半分くらいを占めているかと思います。テレビは液晶テレビはなくブラウン管のテレビのみ(中国製の聞いたことのないメーカー)を販売していたと記憶しています。

 

冷蔵庫、洗濯機はほとんどがLGSamsungです。冷蔵庫でシャープ、東芝製があり、洗濯機はサンヨー(まだサンヨーのロゴでした)が日本製ではありました。

 

私がインドネシアで起業して購入した冷蔵庫は東芝製。洗濯機はサンヨーです。こちらでは冷蔵庫に霜がびっしりつきます。相棒のイカサンに「霜がつくのは普通なのか?」と聞いたところ、「普通&霜がついたほうがよく冷えるでしょ」とのことでした。

 

ちなみに、携帯電話は家電店では販売しておらず、携帯電話の専門ショップが街に点在しています。

 

この家電量販店ですが、イカサンの話によるとここ1年位で急速に人が入るようになったとのこと。以前はさびれて、ほとんど人も入らず、メーカーのトラックも見かけることがなかったようです。

 

徐々に市民の所得が上がってきたこともあり、こういった繁盛店が各所で見受けられます。

 

さて、話は東芝のテレビの新聞記事に戻ります。

 

まず、アザーンについてですが、よくテレビなどでイスラム教のモスクから流れる旋律を見たり聞いたりすることがあります。通常イスラム教に接したことのない人はこれを、イスラム経典のコーランをスピーカーで流していると認識するのではないか思います。

 

しかし、コーランはスピーカーで流すことは決して無いようです。 

 

こういったテレビで見聞きする旋律はおそらくアザーンと呼ばれるもので、意味合いとしては「お祈りの時間になりました。みなさんモスクへ行きましょう」というアナウンスになります。

 

まず、イスラム教のモスクがどれほどインドネシアにあるかはわかりませんが、かなりあります。イメージとしては、4000人規模の村に2~3はあるかと思います。朝は430頃から一斉にスピーカーで、このアザーンがまだ明けきらない空を一斉に覆い尽くします。

 

このアザーン、実際に聞くと非常に美しい旋律でテレビをつけていると、局によっては定時にアザーンを流すところもあります。

 

PT. LINTAS JAYA ABADIのあるPanjunan村にもモスクが2つほどあり、毎日5回、アザーンを聞くことが出来ます。

 

このアザーンの旋律を奏でる人があまりにも上手なため、てっきりCDか何かでスピーカーから流しているのかと思っていました。

 

しかし、あるときイカサンに「アザーンのCDってどこで売っているのか?」と聞いたところ、イカサン曰く「アザーンはみんな生で奏でていて、毎日モスクからKokiが聞いているものは、当番で誰かが発声しているものである」とのこと。

 

これには驚きました!!

 

あまりにも上手なので、てっきりプロのような人がいてそれをCDで流しているのかと1年以上も思い込んでいました。

 

 

 

これは村にある一般的なモスクです。乾季の空に美しく尖塔が映えます。男性と女性のお祈りはパーテーションのようなもので仕切られていて、右が男性、左が女性です。

 

ちなみにPanjunanのオフィス兼自宅の大家は、以前はアザーンの名手として近隣の村では有名だったようです。

 

次回、引き続き東芝のテレビに関して記載したいと思います。[full][/full]

 

Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]

Koki