2012.9.11
インドネシアで起業してからまだ間もなかった2011年の4月頃、インドネシアで「日本食販売熱」に取りつかれたことがあります。
具体的な症状は、「カレー」、「ふりかけ」、「醤油」等を何とか日本から輸入し、Warung等で販売したい!!
といったものでした。ちょうどそのタイミングでHalalフードに関しても勉強し始め、これは一筋縄ではいかないぞと思い知ったのであります。
その時に同時に検討していたのが「みそ」でした。
中部ジャワ(Pati)で簡単な日本料理のWarungが出来ないかと考えており、中学校(SMP)や高校(SMA)の学食Warungでの販売もできそうだろうか?などと相棒のイカサンと話し合っていたものであります。
ところでこの話を進めてゆく中で、「みそはどこで売っているのか?」という問題にあたりました。中部ジャワでは日本食を売っている店は皆無で、Googleでいろいろ調べていたところ、日本のあるブログに出会いました。
自称「みそ博士」といこの方、書いておられるこのブログが結構面白く、インドネシアで30年位前にみそを作ろうとしたというようなことが書かれてあり、「この方ならひょっとしたらインドネシアのどこに行けば味噌が手に入るか知っているかもしれない」と考え、ブログに質問のメールを送信したのであります。
ところが、驚いたことに、私の質問に対してまずご返信をいただいたのがあるみそメーカーのご担当者で、「実はこのブログの著者、弊社の相談役でありまして・・・・」。とのこと。
まずはこのご担当者の方からインドネシアでのみそ事情に関して情報をいただくことが出来ました。
このブログを書かれている方、やたらみそ作りの工程や発酵の原理に詳しいので、てっきり発酵学者か科学の先生かと思い込んでいたのであります。
そしてそのすぐ後、このブログの著者の方からもメールを頂戴し、「ここに行けば味噌が売っていると思う」というお話をいただきました。
こういうことがあると、日本に帰国した際はついついそのみそメーカーのみそを購入してしまうから不思議です。
当時の結論としては、「みそは販売しているが、ハラルの認証はまだとっていない」とのことでした。
インドネシアで日本食をインドネシア人に販売しようとするとHalal認証が無ければ事実上販売は出来ないでしょう。
だしに使う鰹節はインドネシアで生産がおこなわれており、煮干しに近いものは近所のJuwanaという漁場で購入が出来るので、Halalのみそが入手できれば良いなと当時思っていました。
結局、私が日本食Warungをする話はHalalの問題で断念し、そのうちバイクの部品の輸入やKopi Luwakの輸出のビジネスが始まり、現在に至るのであります。
今朝の日経新聞を眺めていると、2つインドネシアに関する記事が載っていました。
一つは「輸出用養殖魚」のビジネスを日系の会社がジャカルタで始めたこと。
もう一つは「宮坂醸造イスラム圏に的、みそでハラル認証取得予定」という記事です。
ふと、1年前にブログがきっかけでやり取りをさせていただいたことを思い出し、このブログを今日書いた次第です。ブログの著作は宮坂さん。まさに、読み応えのある内容のブログでした。
ちなみに、中部ジャワでは味噌汁に近い食べ物があります。名前はわかりませんが、確かにスープはダシ抜きの味噌汁のような味がします。しかし、こちらではそのスープにバナナを入れて食べます。
ある部分では、かなりの隔たりがあるインドネシア人と日本人の味覚の中で、宮坂醸造Halalみそがインドネシアで大活躍することを大いに願います。
これはみそとは関係がありませんが、Surabaya郊外にあるHalal冷凍食品会社で冷凍食品をご馳走になったときの写真です。
Sampai Jumpa Lagi
Koki