インドネシア 携帯電話


2012.9.12

初めてインドネシアに出張、もしくは滞在する際に必要になるのが携帯電話だと思います。

日本製のSIMフリーの携帯が、インドネシアでSIMカードを購入し使用できるかどうかは試したことがないため不明です。

私の場合中部ジャワ州のPatiですぐに携帯電話を購入しました。

今日のブログではインドネシア(中部ジャワ州)の携帯電話事情に関して書いてみたいと思います。

それでは、そもそも普通の電話は中部ジャワ州(主にPati)でどれくらい普及しているか?ですが、実はPatiの一般の家庭で、普通の家庭用電話機を見たことがまだありません。ほとんど電話は携帯電話を通してのやり取りになります。

では企業はどうかというと、Patiの街にある企業はさすがに一般電話を持っているところもありますが、ほとんどが携帯電話で済ませています。FAXがある企業はごくまれです。

私の事務所兼自宅があるPanjunanは町の中心からそれほど離れておらず、1㎞範囲内にありますが、いわゆる電話線は通っていません。

以前、Patiの街中にあるTELECOM(インドネシア版「NTT東日本」)に電話線を引いてほしいと陳情に行ったことがあるのですが、「電話線の需要がないので、需要が出てきてある程度まとまったら考える」とのこと。

おそらくその需要は、半永久的に出てくることはないと思い電話線の開通はあきらめました。TELECOMで聞かれるのは、「幹線道路からどれくらいの場所に家があるか?」です。

幹線道路に沿って電話線が走っており、幹線道路から家までの距離が短ければ電話線を引いてくれる可能性は多少あったのですが・・・・。

ほとんどのインドネシア人は携帯電話を持っていますので、家庭用電話は必要ないのであります。

さて、この携帯電話ですが、Patiの街中には10件くらい携帯電話を売っている携帯電話Shopがあります。ちなみに街の規模としてイメージできるのが日本でいうと静岡の「掛川」といった感じです。

その中で10件くらい携帯Shopがあれば数としては多いほうだと思います。携帯メーカーはほとんどがNokiaSamsungでたまにLGがあります。しかし、Patiの携帯Shopで最も混雑しているのは「中国製の激安携帯」を扱っているShopです。

NokiaSamsungの携帯が安い機種でおおよそRp600.000(日本円で約¥6,000)。Made in Chinaの携帯はRp200.000くらいです。

たしかSIMカードをRp50.000(日本円で約¥500)で購入した記憶があります。インドネシアに行くまでは海外で携帯電話を使用したことがなく、初めはどうやって料金を払うのか?が全くわかりませんでした。

日本では通常カードや銀行口座から引き落としされますが、インドネシアでは携帯電話の通話料金は前払いになっており、通話料金を払って(チャージして)通話が可能になります。

このチャージのことをインドネシアではPulsa(プルサ)と言います。私の場合、通話料金がなくなり、電話が使えなくなると携帯相棒のイカサンに頼んでPlusaをしてもらいます。おそらく携帯ShopIndomaretのようなコンビニでもPulsaはしてくれます。

また、このPulsaは一般の人もビジネスにしています。つまりPulsaの卸売者(個人の場合も結構あるようです)が小売店(たいていは彼の友達)にPulsaを販売し、末端の消費者が小売店からPulsaを購入する仕組みです。

卸売者は大量にPulsaを携帯電話通話会社から安く購入し、小売店に販売しています。つまり、普通の小売りビジネスと変わることはなく、このPulsaビジネスで大金持ちになった人も結構いるようです。

私の場合、イカサンにPulsaを頼むと、イカサンは彼の友人に「この番号にPulsa Rp50.000頼む」とSMS(ショートメール)でPulsaを依頼し、その友人が卸売に注文をだすという具合です。

5分後くらいに私の携帯に”No. ponsel anda telah berhasil diisi pulsa olhe SR pati sebesar Rp50.000(あなたの携帯電話番号はRp50.000Pulsaに成功しました)“というようなSMS(ショートメール)が入り、Pulsaが完了したことが確認できます。

 

Rp50.000Pulsaに必要な手数料はイカサンに頼むとRp1.000(約10円)。イカサンは今度友人に会った時にRp50.000と手数料Rp1.000を支払うという仕組みです。

ちなみに、このPulsaを個人のビジネスとして成功するためのカギは資金繰りにあるようです。「今度会った時に友人にPulsa料金を支払うと」いうこと。

つまり、この友人は、イカサンに合うタイミングが遅くなれば、卸売者への支払いを自腹で立て替える必要があるわけです。ただし、友人のネットワークでかなり多くの顧客を獲得することが出来るので、資金繰りがうまく行けば、個人のビジネスとしてはまあまあのビジネスになるようです。

山っ気の強い相棒のイカサンからは、今のところPulsaビジネスをやろうという話はありません。

 

 

これは私がインドネシアで使用している携帯電話です。インドネシアで活躍してくれています。

Sampai Jumpa Lagi,
Koki