2012.10.10
ここ最近の日経新聞でインドネシアの首都開発計画がスタートする旨の記事を見ました。
また、本日の日経新聞ではファミリーマートもインドネシアに進出するようです。こういった大手のインフラに関するプロジェクトが始動し始めると、日本から出張や長期滞在でインドネシアに行かれるビジネスマンが増えてくるのではないかと思います。
ファミリーマートもジャカルタなどの大都市ではToko Kecilにかわり徐々にインフラになりつつあるのかもしれません。
ところでインドネシアに出張に行かれた方は結構気を使うことが多いかと思います。まずは酒を国内に持ち込むことに関して制限があるからです。たしか1L以上は持ち込み禁止だったかと思います。
それ以上持ち込んで見つかってしまった場合にはどうなるのかはよくわかりません。没収で済むのか、もしくは何等か別の嫌がらせがあるのか。
そしてもっとも気を使うのがVisaです。おそらく大手のプロジェクトで赴く方は問題になることはないと思うのですが、出張で行かれる方も実は結構いやな目にあっている方もいらっしゃるのではないか?と推察しています。
今日はインドネシアのビザに関してブログに記載したいと思います。
インドネシア人はビザのことを「フィサ」と発音します。中学生の時英語の先生が「Vを発音する際は下唇をかみ息を吐き出すんだ」とおっしゃった、「ヴィ」の発音がインドネシアにもありません。ですので、空港のイミグレ職員が「フィサ」といったらビザのことを言っていることになります。
インドネシアが発給するビザは何種類かあります。観光用、仕事用、長期滞在用、その他家族用等々ですが、おそらく多くの日本人出張者に関係してくるのは観光用、仕事用、長期滞在用だと思います。
当初私が目論んだのは、会社をインドネシア人の名前で設立し、私がその会社に「招聘されて社員になる」というものでした。この長期滞在用のビザはKITAS(キタス)と呼ばれるもので、これがあれば銀行口座、車の免許等も取得できるようです。
きちんとした日経企業、もしくはインドネシアとの関係がすでに出来上がっている企業の社員がKITASを取得することに関しては何ら問題はないと思います。
ところが、私のように単独でインドネシアに渡り一から起業をする場合には注意が必要になります。
仮にインドネシアの招聘者と日本人の関係が絶対的なものであり、既にある程度ビジネスの形が出来上がっていて、どうしても日本人としてインドネシアに滞在しなければならないといったものであればおそらく問題はないと思います。
しかし、「これから始める」という方にはあまりお勧めできません。なぜなら、もし仮に自分を招聘したインドネシア人と自分の関係が崩れてしまえば、もうにっちもさっちもいかなくなるからです。
実は私の場合がそうでした。最初に始めたビジネスは「塗り薬」だったのですが、いろいろな問題があり、このパートナーとは最終的に袂を分かつことになりました。もちろんスタートする前の関係は良好です。そのためKITASを取る方向でいろいろ準備をしていました。会社の設立をする段階で、資本金の申請も「外国人を雇える」ものでする必要があります。
KITASを取るにはエージェントが必要になります。彼らがうまくハンドリングしてくれないと、単独では相当きついと思います。取得にかかる費用は初年度インドネシア政府に支払う税金を含めると数十万円になります。そのため、仮にパートナーとの関係が途中でダメになった場合はそのお金が無駄になってしまうわけです。
不幸中の幸いで、私の場合イカサンという相棒に巡り会えましたが、仮にKITASを取得してしまっていたら非常に面倒なことになったでしょう。
では、これからインドネシアで起業をしたいという人はどうすればいいかというと、観光ビザ(正式には訪問ビザ)で出入りを繰り返すしかありません。といいますのも観光ビザ以外のビザには必ず招聘者が必要になります。もちろん家族にインドネシア人がいればその人に招聘者になってもらうという手もありますが、そうでない限り招聘者はインドネシア企業になります。
つまり招聘してくれる企業を探す必要があるわけです。そのため起業をする前はどうしてもビザを取得することが出来ないことになります。ビザのエージェントの中には招聘者を紹介してくれるところもあると聞いたことがありますが、これでうまくビザが採れるかどうかは謎です。
では、観光ビザで何度も頻繁に出入りを繰り返しているとどうなるか?
以前、Patiの知人が言っていました「公務員も土地のオークションも同じだよ。日本はどうなんだい??」
次回、汚れたビザをお伝えいたします。
熟れたマンゴスチンです。今まで食べたことのない味です。素晴らしい。
Samapi
Jumpa Lagi,
Koki