2012.10.11
インドネシアに渡り起業をする前に日本の区役所で「海外転居」の届け出を提出しました。
また、帰国後は日本で会社を興すにあたりこれもまた役所に頻繁に行くことになります。役所のイメージというと昔は「遅い」、「横柄」というものでしたが、先般窓口のご担当者から「お客様は・・・・」といわれて驚きました。
また、処理スピードもかなり速く、まったく昔のお役所とは違うなと思いました。いつころからこのように改善されたのでしょうか？
インドネシアの役所にも見習ってほしいものです。
中部ジャワのPatiに渡り起業をする際、当然ビザは観光ビザになります。これは30日間有効で、それが切れる前に出国しなければいけません。そしてまた入国すればOKです。理論上は・・・・・。
インドネシアに渡る前、チケットを手配していただいた旅行会社の方からは、何回か出入国を観光ビザで繰り返しているとイミグレで止められるから気を付けたほうが良いという話をされました。
ただし、この観光ビザは1回のみ「30日延長」することが可能です。私の場合、入国後すぐにPatiのイミグレで延長の手続きをし、許可されましたので合計60日間出国なしで滞在できたことになります。とはいえ60日後には出国する必要があるわけです。
ここで日本に帰るのはチケット代がもったいないので、シンガポールに出国し、1泊してまたジャカルタに戻りました。理論上は何ら問題ないわけです。理論上は・・・・。
ジャカルタのイミグレは評判が悪いと前から聞いていました。しかし私が最初に入国した時は、イミグレ職員は椅子に座り、そこから見えるテレビでマレーシア対インドネシアのサッカー戦に夢中になっておりました。テレビを見ながらパスポートにハンコを押す感じです。
「意外と緩いな」と思いながら初回の入国は問題なく通過したのですが、シンガポールからの入国時には案の定止められました。
たしかにパスポートは不自然に汚れています。これがバリ島などですと事情は違ったのかもしれません。観光で一ヵ月バリ島にいて、30日延長してまた戻ってきたとしてもギリギリ「観光」でOKとの判断が下りるかもしれません。
ところが私の場合Patiです。ビザの延長はPatiのイミグレで申請しましたのでその旨記載がパスポートにあります。ジャカルタのイミグレ職員にとってはPatiは微妙だったのでしょう。
もしこれがジャカルタやスラバヤなどの大都市でしたら「仕事」なのに観光で入国したと明らかに彼らも主張できますが、パスポートにあるのはあの田舎のPatiです。Pati？ Patiのイミグレで延長？Patiに仕事なんてないでしょう？
と思ったか思わないかわかりませんが、そこからイミグレのしつこい追及が始まりました。「Patiで何してたんだ？」「恋人が出来て延長したのか？」「お前本当はPatiで仕事してたんだろう」「もし仕事だったら大変な目にあうぞ」・・・・。
押し問答は約1時間続きました。極めつけは「なあ、仕事で来てるんだったら私が手伝って、うまく入国させてやるので、これでどうだ??」とにぎにぎ（つまり金で解決しようじゃないかのしぐさ）をしてきます。それでも仕事ではないと言い張り、何とか入国をしたのであります。
後でジャカルタ在住の日本人の友人に話を聞いたところ、ジャカルタのイミグレではよくあることだと言われました。例えば設備の据え付け工事などで必要なビザは、それ専門のビザが必要になります。外国人がホテルで作業着を着ていると、ホテルの従業員がコッソリ警察を呼びパスポートチェックをすることがあるという話を聞いたことがあります。
その後ビジネスビザを取得しました。このビザは60日間インドネシアに滞在でき、それ前に一度出国し、また入国するのはOKというものです。しかしながらこのビザでもジャカルタの税関ではかなりしつこくチェックされます。「何を扱っているのか？」コーヒーと答えれば「Arabica？かRobustaか？」とまで聞かれます。
中部ジャワのSolo国際空港もよく利用しますが、Soloはたいてい問題なく通過できます。ところが、入国時の荷物チェックはかなり厳重です。2011年にSoloでテロがあった関係かもしれませんが、私を含め外国人と思しき乗客はすべての荷物を隅々までチェックされていました。
あるとき相棒のイカサンにこの話をしました。「イミグレとか警察とか、公務員はたいそう儲かってるんじゃないか？みんな就職したがるんじゃないか？」と。
イカサン曰く、「ほとんど世襲だよ。金がないと公務員にもなれないし、良いポジションにもつけないよ」。
日本はインドネシアに比べれば公平な社会だなと思いました。確かに金はものを言います。しかし実力も必要です。
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Soloでは一番大きいイスラム寺院です。
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Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]
Koki