2012.10.16
早速ですが昨晩インドネシアの輸入ライセンスAPI-Uに関して一つ新情報が入りました。
現在このライセンスを保有していれば、複数の製品を輸入することが可能です。例えばLJAインドネシアがバイクの部品も輸入する、文房具も輸入するということは問題ないわけです。ところが2013年からAPI-U保有貿易会社は、1品目のみの輸入しか認められないことになるとの話が昨日、乙仲業者経由でありました。
つまりバイクの部品を輸入品目として選択すれば、文房具は輸入できなくなるということです。現在各方面よりこの情報の信ぴょう性を確認中ですが、まずは最初に一報のみブログでいたします。
インドネシアの法律というのはかなり目まぐるしく変わります。そのためいろいろな情報が錯綜し、本物の情報を見極めることが困難な場合もあります。
以前この章でお話ししたコーヒー輸出用のライセンスも、たまたま私がネット上で法律のPDFファイルを見つけ乙仲業者に確認を依頼し、彼らが商業省や税関、ジャカルタの別の乙仲業者に確認し、ようやくこの法改正は施行されていることが判明しました。
いずれにいたしましても、このAPI-Uの法律変更情報は追ってブログに記載したいと思います。
ところで昨日の、インドネシア輸入ライセンスAPI-U取得方法に関する話題に戻りたいと思います。
どうしてもAPI-Uを取得したかったのですが、役所に聞いてみても要領を得ず、また乙仲業者に依頼するもらちが明かず困っていたところ、ある乙仲業者の一社が「自分の友人の乙仲業者を紹介する」との申し出がありました。
インドネシアの乙仲業者を見ていると、横のつながりが結構あるなという印象です。例えばA社ではある製品の輸入が出来ない、もしくは輸入の経験がない場合、友人のB社を顧客に紹介するわけです。
当初いろいろ依頼をした乙仲業者も最初は「Bisa!!(出来る)」と自信満々だったのが結局できないとギブアップ、もしくはなしのつぶて・・・・。その中にはスマランでは大手の会社もあったのですが、やはり無理なものは無理。
あまり期待もせずに、紹介されたその乙仲業者と会うことになりました。Webを設けているわけでもなく、自宅を事務所風に改装して開業している感じのこの会社。中部ジャワの州都スマランの中心部にほど近い住宅街の中にあり、誰もこれが乙仲業者の事務所とは思わないでしょう。
この会社の社長は女性で、社員は2名ほど。API-Uが欲しいので何とかならないかというと、いつもの通り「Bisa!!」。代行して取得したことがあるかと聞いたところ、「ある」とのこと・・・・。取得予想期間は約1か月。
まあダメもとでお願いしてみようと、イカサンと共に家(事務所)を後にしたのであります。
ところがこの社長、頻繁に我々に接触してきて「あの書類を送れ」とか「KTPのフォトコピーが汚い(住民票のコピーが汚い)」とかいろいろ言ってきてくれるではありませんか。
彼女が本当にAPI-Uを取得できるのか半信半疑であったものの、「あと1週間くらいでライセンス書類が来そうだ」との連絡が来てようやく先が見えたという感じでした。
実際1週間くらいで正式にAPI-Uは取得できましたが、よくよく彼女から話を聞いてみると、実は彼女のご主人が一種の実業家で、スマランの商業省のお役人に強いコネがあり、こういったライセンス許可取得関係には強いとのことでした。
この乙仲業務も実は彼女はDirectur Utama(社長)ではあるのですが、その上の会長職、Directur Presidenはご主人とのこと。ちなみにインドネシアでは両役職を設ける必要があります。
こういった実業家はインドネシアには結構います。以前この章で紹介した警察官もそのうちの一人で、親戚や身内にビジネスをさせお金儲けをしています。そのため彼女は自分のご主人のことを「実業家で役人に強いコネがある」と言っていましたが、実はお役人そのものである可能性も高いと踏んでいます。
許可取得後にスマランに行った際、彼女の事務所に立ち寄りました。帰り際に彼女が言いました。「今度スマランに来た時、連絡をくれればうちの主人が経営している秘密のバーに案内するわよ」と。
イカサンは顔をしかめ私は胸躍らせるのでありました。
Panjunanの事務所兼自宅のペンキ塗りが終わりました。
[full][/full]
Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]
Koki