インドネシアの隠れたビジネスチャンス


2012.8.09

LJA JAPANおよびPT. LINTAS JAYA ABADIはインドネシア、日本間の貿易を専門とする貿易会社であります。

バイクの部品は現在タイから輸入しておりますが、いずれにしてもインドネシアに関する輸出入の業務が絡んでまいります。

その際重要な役割を果たす弊社の取引先は、フォワーダーと呼ばれる国際運送業務の専門会社です。日本では「乙仲業者」と呼ばれています。

この乙仲業者の選定が業績の明暗を分けるといっても過言ではないほど重要です。特に弊社にとっては当初は手探りの状態で乙仲業者を探していたため、ひどい業者にあたったこともあります。

幸い現在は安定した業者との取引もでき、順調に業務を遂行することが可能となっております。

この乙仲業者、結構いろいろな情報を持っており、たとえば「○○という製品が欲しいのだけれどLJAで取り寄せられないか?」といった相談もいただきます。

もちろんこういった具体的な引き合い案件に関してはこのブログで公開することはありません。ご安心ください。

弊社の取引先の乙仲業者は中部ジャワ州の州都Semarangにあります。Webなどには公開されていない会社で、3~4名で業務を行っております。

PatiからSemarangに商用で行く際にはたいていこの乙仲業者を訪問するのですが、先般この乙仲業者の社長と話をしていた時に、私が「道路工事で日本の重機が使用されていたが(このブログ参照下さい)、あれは新品ですか? もろに漢字表記があったのですが、たしか中古重機はインドネシアでは輸入禁止品だと認識していますが・・・・。」と聞いたところ、「ちょっと面白いものを見せてあげると」言って、彼と車でSemarang郊外に出ることになりました。

ちなみにこの中古重機や中古車のインドネシアへの輸入ですが、非常に特殊な輸入ライセンスが必要になり、輸入禁止品ではないのですが、事実上輸入は不可能に近いということを、以前日系の乙仲業者から聞いていました。

Semarangの中心部から車で20分くらい走ったところにこの会社の倉庫がありました。外から見ると、バレーボールコートが10面以上とれるくらいの広い建屋です。そこで中を見せてもらうと・・・・。

なんと日本製の重機がずらりと並んでいるではありませんか!!

実はこの小さな乙仲業者、それまで知らなかったのですが、中古重機の輸入用の特別ライセンスを保有していたのであります。

この倉庫の中で輸入された重機のメンテナンスを行い、出荷しているとのこと・・・・。

現在インドネシアでは日本製の中古重機の引き合いが強く、価格が折り合えばすぐに売り先が見つかると言っていました。特に道路工事用の重機以外でも需要が多いのが「250KVAクラスの小型発電機」とのことです。

インドネシアでは停電が頻繁に起こります。そのため病院などの公共施設で電力供給を切らしてはいけない場合、自家発電装置を自前で持つケースが増えているとのことでした。

Made in Japan以外の重機は確かに安いのですが、良品がほとんどなく、メンテナンスの手間や寿命を考えると結局中古の日本製に引き合いが集中すると言っていました。

 

すいません、本当は重機がすらりと並んだ写真があればよかったのですが、まったく該当する写真がありませんでしたので、重機とは対極の人力の写真を載せてみました。この乗り物、”Becak”(ベチャッ)と呼ばれる乗り物で、Patiではよく見かけます。

ちなみにこのときはKopi Luwakの精製と乾燥が終了したので、精製場所から事務所までKopi Luwakの生豆150㎏ほどを運ぶためにチャーターしました。

ドライバーが「Ora ono di Jepang(日本じゃないんだって)!!」と笑いながら大声で友人たちに叫ぶのでありました。

Sampai Jumpa Lagi,
Koki