2012.10.01
先日、日本に住んでいるインドネシア人の友人宅にお邪魔しました。
彼の出身はジャカルタで、インドネシアの渋滞の話になりました。以前このブログで渋滞の原因について書きました。つまり中部ジャワでは車の交通量が多いということが原因ではなく、道が悪いため片側一車線通行の場合は、道に空いている穴を避けようと、お互いが反対車線にはみ出て走行することが渋滞の原因になっています。
ジャカルタの事情はよくわからなかったのですが、いろいろ話を聞くと話は単純で、朝は郊外から仕事や出勤のための車の流入量が非常に多く、また夕方は帰宅のための流出量が非常に多いため渋滞が解消できないということです。
中部ジャワの渋滞は道路整備がうまく行けば解消に向かいますが、ジャカルタの場合は車の流入量を制限しない限りは渋滞の解消は半永久的に不可能と言う結論になってしまうということになります。
ところが昨今のニュースを見ていると、車は減るどころか日本の車載メーカーはどんどんインドネシアに工場を建て、大手車メーカーの生産に追随するようです。
しかも、インドネシアの新聞やテレビを見てますと、車のCMがジャンジャン流れています。新聞でも「建売住宅と車のセット」のような豊かな暮らしの演出を前面に打ち出した広告、記事広告を毎日のように目にします。
この友人の彼と話をしていて思ったのが、ジャカルタと中部ジャワはやはり全く生活が違うということです。
今、中部ジャワでは車のコマーシャルをテレビでは見るものの、実際に新車を購入しようという人はあまりいません。Patiには中古車屋が1つありますが、新車を販売している店はありません。それでもPatiは人口120万人の都市です。
しかし、もうだいぶバイクは広く市民に行き渡っているので、感覚的にはそろそろ中古車のビジネスが盛んになってくるような気がしています。最近新しくPatiでは2件目の中古車店が街中にオープンする予定です。
ところがジャカルタでは中古車のマーケットよりも、新車のマーケットが活況で、新車購入客がどんどん増えているとのこと。もちろん理由は賃金が上がって人々の生活がみるみる豊かになっているからです。
以前、このブログでバイクの部品の取引際の担当者がアフリカのケニアに赴任した話をしましたが、昨日久々に彼からSkypeで連絡がきました。
「調子はどうだ?」と聞いたところ、「儲かってしょうがない」とのこと。
彼曰く、当初中国からバイクや部品を輸入していたが、もう輸入するよりも現地で生産したほうがコスト、納期も効率的ということで今度工場を建てると言っていました。ヤマハやホンダなどのバイクも販売されているのですが、現地ではMade in Chinaよりかなり価格が高いため、低価格の中国製バイクの引き合いがかなり強いと言っていました。
だんだんケニアも自転車→バイク→車という流れに進んでゆくのだと想像することが出来ます。
さて、話は戻りインドネシアです。この日本に住んでいるインドネシア人友人の話を聞き、Patiとジャカルタはいったいどれくらいのタイムラグがあるのかな?と思いました。Patiはこれから中古車が活況になってくると思います。
10年後のPatiの姿が今のジャカルタの姿かもしれません。5年後かも20年後かもしれません。いずれにしても、Patiがどんどん発展してゆく姿をこれからも見続けてゆきたいと思います。
そろそろ雨季が近づいてきました。裏庭の猫です。
Sampai Jumpa Lagi,
Koki