インドネシア コーヒーの構造2


2012.10.30

今からだいぶ昔、もう30年以上前だと思います。実家の近所の家にテレビの取材班がやってきました。

 

たぶん昼のワイドショーのようなテレビで放映された記憶があるのですが、このお宅の奥様は当時、ガーデニングに力を入れておられ、その中の一つの花が非常に珍しい花だったため、ワイドショーが取材に訪れました。

 

その花の名前が分からず、今Googleで「花 一晩だけ咲く」と調べてみたら「月下美人」と出てきました。

 

おそらくこの花だったのでしょう。お家の中で育てられていたとおぼろげながらに覚えています。

 

LJAインドネシアのある中部ジャワ州のPatiでは、「花や」というのは見たことがありません。日本の街では必ずといっていいほどあるこのお花屋さん、気が付くとPatiでは一軒もないのであります。

 

ところが、「観葉植物」というのは人気があり、特に富裕層のステータスシンボルにもなっています。

 

以前住んでいたLuboyo村で近所に住む工務店の社長と知り合いになる機会がありました。この社長、Patiの土木工事の何割かを請け負う中堅規模の工務店を営んでいるのですが、一代で財を成した、街の成功者です。

 

今、Patiを始め中部ジャワ州では建売住宅の建設が盛んに行われています。ちょうど30年位前の日本でも同じような光景が見られたと記憶しております。

 

この社長、この建売住宅の工事にもいくつか参入をしており懐具合はだいぶHangat(ハンガッ=インドネシア語で温かいという意味です)な状態でした。何度か家にお邪魔したことがあったのですが、庭には観葉植物と鯉。

 

彼は観葉植物マニアのようで、ざっと見たところ20~30くらいの大きな植木鉢に観葉植物が植わっていました。「若いころからの趣味で・・・・」と。

 

観葉植物というのは全く知見がないため、その価値が良くわからず、ためしに値段を聞いてみるとある鉢のものはRp10.000.000(日本円で約10万円)。桁が一つ違うのではないか?と思ったのですが、一緒に同行していた人も、これはその位するとのこと。

 

以前はもっと値段が高かったようですが、それでもこの値段は全く価値が分からない私にとっては驚くばかりでした。やはりマニアというのはこういうところで惜しみなくお金を使うのだと感心したものです。

 

どうやら普通のPasar(パサール=市場)などでは売られていないものの、富裕層やマニア向けの観葉植物販売業者というのが存在するらしく、時代は変われど富裕層やマニア向けの手堅いマーケットであることは今も昔も変わりないようです。

 

ところで植物と言えば、昨日のコーヒーの実の話に戻りたいと思います。

 

昨日のブログでは、コーヒーの製造=コーヒーの赤い実の中から生豆を取り出す作業ということを書きました。

 

では、コーヒーがどのような構造になっているか?というとあまり良く知られていないのではないかと思います。私自身、最初は赤い実をむくとすぐ生豆が現れると思っていたのですが、すぐにはその姿を現さないのであります。

 

まず写真をご覧いただきたいと思います。

 

                       

Kelet(Muria山のコーヒー農家)で少し分けてもらったコーヒーの赤い実を、事務所で分解してみることにしました。この写真では分かりづらいのですが、赤い実と紫色の実があります。赤い実は取れて比較的新しいものです。紫色の実は時間がたったものです。おそらく紫の物は10時間以上たっていると思われます。

 

最初は赤いコーヒーの実は、木からとってしまうとすぐに変色します。まるでまだ見たことのない月下美人のようです。

 

少し言い過ぎました。

 

長くなりますので、分解後の写真は次回に持ち越しとさせていただきます。

 

Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]

Koki