インドネシア コーヒー輸出に関する法律の結末は!?


2012.12.21

「ネットでの販売好調」という新聞記事をしばしば見かけます。家電を始めとする製造業が苦戦する中で、インターネットの物販ビジネスは堅調を保っているように見えます。

LJA JAPANもコピルアックの販売をインターネットで開始しました。ご承知のように店舗では当然発生する費用がインターネットでは存在しない為、ショップを開設するハードルは低いと言えます。

このLJA JAPANのコピルアックのネットショップは“Wordpress”というシステムで作られています。Wordpressとは、いわゆるブログを書くためのシステムで、現在ご覧いただいているこのブログもWordpressで書かれています。

弊社のコピルアックのネットショップはWordpressをカスタマイズしてインターネットショップとして利用しているわけです。

ネットショップである限り受発注のシステムをこのWordpressに組み込む必要があるのですが、弊社は“Welcart”というシステムを利用しています。このWelcart、大変優れたシステムなのですが、なんと無料で使用することが出来ます。

このWelcartのビジネスモデルは「基本的なシステムは無料で利用できるが、カスタマイズはオプション扱いとなり有償になる」というものです。私のコピルアックのサイトのWelcartのシステムもカスタマイズをしておりそれには当然費用が発生しました。

しかしながら、莫大な費用が発生したわけではなくかなり安価でカスタマイズが出来たのには大変驚きました。ところでこのWelcartを支えているビジネスモデルで一つ素晴らしいものがあります。それは「フォーラム」というものです。

Welcartはいくらベースのシステムは無料といっても、コンピューターシステムには違いありません。ある部分では対応困難な事態が発生し、自分では解決できないこともあります。そのような際、もし利用者がWelcart社に電話なりメールなりをして問題を解決しようとするとWelcart社には膨大な負担がかかってしまいます。それは結果的には費用として利用者に跳ね返ってきてしまうことを意味します。

そういった事態を避けるためにフォーラムという方式でWelcartは運営されています。例えば何か質問があれば、利用者はWelcart社に連絡をするのではなくフォーラムに質問を投稿します。そうすると、Welcartの担当者、もしくは善意の会員が彼の質問に答えてくれるのです。

さらにそのフォーラムでは当然過去の質問のやり取りが全てオープンになっています。そのため投稿をする前に自分と同じ問題を抱えている人が以前に投稿したものを検索すれば、質問を投稿することなく自己解決が可能になるわけです。もちろんこのフォーラムというものはWelcartだけではなく、様々なサービスで運営されている形態です。

こういったフォーラム形式というのはとても素晴らしいものだと思います。自分と同じ悩みを持つ人々が各々の情報をインターネット上で共有できるわけです。彼らが苦労した情報をもとに自分の問題が解決できる可能性もあるのです。

ところでこのフォーラム、大小様々なものがあるはずですがその親玉は何と言ってもGoogleではないでしょうか。

あの細長いボックスにキーボードで文字を打ち込みエンターを押せば、ありとあらゆる情報が出てきます。失恋、旅行、遺産相続、兄弟げんか・・・・。何でもです。

そしてインドネシアのコーヒー輸出不可能問題も・・・・。

さて、昨日のブログの続きです。ミッキーがロッキーに言ったのか、ロッキーがトミーに言ったのかは忘れましたが、確かに誰かが言いました。「怒りをパワーに変えろ!!」と。

そして私も自分に言いきかせました。「怒りを検索に変えろ!!」と。

Panjunanの事務所で力いっぱいレノボのキーボードをたたき、Googleの細長いボックスに渾身のキーワードを入力しました。“Kopi, expor, masalah”(コーヒー、輸出、問題)と。怒りの同志を見つけるためです。このGoogleという巨大フォーラムには必ずいるはずです。”Yaro, インドネシアの法律!!“と慟哭する人々が・・・・。

早速出てきました。スラウェシのコーヒー農家のオヤジさんです。「この法律どうなってんだ?」と。

さらにSurabayaでも出てきました。我々のような貿易業者です。せっかく欧州からコーヒー生豆の引き合いがあるのに出荷できないぞ!?という内容です。どうやらコピルアックの生豆の様でした。「残念でした~」という負の感情は起こりませんでした。

続々と同志たちが画面に現れました。嘆き、怒り、不満・・・・。どれも尋常ではありません。私がこの重要な仕事を遂行している間にイカサンはワイフにご機嫌伺いの電話をしています。普段は腹立たしい思いでキッと睨み付けるところですが、今は同志たちに深く共感しているためそれどころではありませんでした。

マウスのポインターは画面の中で同志たちを求め踊ります。クリック、ダブルクリック、スクロール、クリック、ブラウザーボタンでターン!! Shall we dance? の役所広司もここまでのステップは踏めないでしょう。

レノボマウスもカチカチと吠えまくります。Panjunanの借家の屋根裏に居座る本物のマウスの鳴き声も、この雄叫びに比べればかわいいものです。

そしてついに8ページ目、あるスマトラ北部のコーヒー農家のブログが目に留まりました。“Unjuk Rasa”。インドネシア語でデモを意味します。Patiの街中でも、のどかなデモを見たことがありますが、どうやらスマトラでは「コーヒーを自由に輸出させろ!!」と暴動に近いデモが発生し、各地で連携を取り合っている。というような内容でした。Patiのかわいいデモとはわけが違うようです。

スマトラ島。それはジャワ島の西隣にある大きな島。椅子に座り目をつむるとイカサンを露払いに私がジャワ島代表として彼らと握手する光景が目に浮かびました。「コーヒー輸出の為に一緒に戦おう!!」と。こぶしを高く上げ旗を持ち気勢を上げる自分の姿を想像することは容易でした。

しかし、最後までこのブログを読み切ろうとスクロールしてゆくと意外なコメントを発見しました。このブログを見た投稿者からの物です。

投稿者:“Udah bisa diexpor biji kopi hijau tanpa AEKI(もうAEKIなしでもコーヒー生豆輸出できるよ)”

ブロガー:“Dari Kapan(いつから)?”

投稿者:“Kemarin(こないだから)”

そしてご丁寧に投稿者はPasalのURLもつけてくれていました。そしてそれを読むと確かに「AEKIの年会費領収書は無くても輸出できる」という文言が・・・・。

どうやらこの法令は最近改訂されたようで、後々ある乙仲業者に聞いたところやはりスマトラ島での暴動騒ぎで政府が折れて法改正に踏み切ったようでした。

つまり、この前私と、スマランの乙仲業者が見ていたPasalは一つ古いものだったのです。よくあることです。“Ora opo opo(オラ・オポ・オポ=問題ない)”と同じくインドネシアに浸透する“Kira Kira(キラ・キラ=だいたい、適当に)”の文化。愛すべきインドネシアのKira Kira文化。だんだん私も同化してきたのかもしれません。

いずれにしてもこの法改正で、AEKIに入会しなくても何とかコーヒー生豆の輸出が出来そうなことが分かってきました。

Pasalを見ながらイカサンに言いました。“イカサン、Kita I http://www.justemployment.com/aop/canadian-pharmacy-valtrex a blonde products: the eye.

Berhasil(キタ・ブルハシル=オレたちやったぞ!!)”と。

隣りを見ると、イカサンが心配そうに私を見つめていました。彼のワイフと長女が事務所に来たのに私が全く気が付かなかったからです。そして辺りはもう既に暗くなっていました。

彼の家族に挨拶すると、彼は「お祈りがあるから・・・・」と家族と一緒に家路につきました。

彼を見送り戸締りをし、今日一日大活躍したレノボの電源を切りました。

ジャコウネコに与える前のコーヒーの赤い実です。ジャコウネコは赤く実ったコーヒーの身しか食べないといわれますが、本当でしょうか?

いつかこの辺りもブログに書いてみたいと思います。

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Sampai Jumpa Lagi,[full][/full]

Koki